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放浪館とは

ABOUT HOROKAN

国道58号線から戸口集落に向かう道へ入り、大美川を渡って海へ向かうと黄色い建物が見えてきます。
赤いポストが目印の門をくぐると、ゆっくりとした時間が流れ始めます。
シマの子供たちの未来に。


放浪館は、子どもたちが自由にマイペースに本を楽しむことができる「こども図書館」です。

この建物にはシマの子どもたちに、たくさんの“ムズラシャ”(島の方言でおもしろい、楽しいの意)を体験して欲しいという幼少時代をこの戸口で過ごしたオーナーの想いが込められています。

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​主な所蔵作家

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保 忠蔵 Tamotsu Chuzo

1887年(明治20年)大島郡龍郷村戸口集落にて、10人兄弟の9番目として誕生する。幼名は忠太。人懐こい活発な少年で幼少期に美術教師に絵の個人指導を受ける。大島農学校(現・県立大島高等学校)を第1回生として卒業後、19歳で進学のため上京。

大学は2年で中退し、絵画の勉強を続ける。27歳の時に放浪の旅に出る。

アジア大陸~ヨーロッパ大陸を渡り、フランスでは画家・藤田嗣治とも親交を持つ。第一次世界大戦後の疲弊したヨーロッパを33歳で後にし、新天地アメリカ・ニューヨークへ移住。ジョン・スローン、フィリップ・エバーグッド、国吉康夫、石垣栄太郎らと交流。ニューヨーク独立美術協会の会員となる。

アジア・ヨーロッパ放浪中に見た侵略戦争や大戦の爪痕に心を痛め、母国日本の軍国主義に批判・反対する立場をとり、開戦後は帰化しアメリカ陸軍へ入隊​。従軍画家として「日本は降伏せよ」などのビラを描いた。

終戦後、アメリカ内の赤狩りにより日系画家たちはスパイの疑いなどをかけられ不遇の時代を過ごすが61歳で16歳年下のユダヤ系アメリカ人、ルイーズ・ケイツと結婚。結婚後二人はニューヨークを離れ、アメリカ南西部のニューメキシコ州サンタフェに移り住んだ。

サンタフェは、原子爆弾を開発したロスアラモス国立研究所と近い位置にあったため、広島市とサンタフェ市との小学生間の絵画交流に携わるなど平和教育に力を注ぐこととなった。

 

1967年(昭和42年)妻ルイーズを伴って60年ぶりの待望の帰郷を果たした。5か月の滞在の間故郷の奄美大島戸口には1週間滞在し、60点もの風景画を描いた。

アメリカに帰国後は、精力的な制作活動を続けながら、ベトナム戦争に反対するデモにも参加「平和なくして教育も芸術もあり得ない」と唱え続けた。

​1975年(昭和50年)サンタフェにて永眠。享年88歳。

保忠蔵
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ジョイ・ブラウン Joy Blown

幼少期を日本で過ごしたジョイは日本の陶芸に魅せられ、日本の陶芸家に弟子入りし陶芸を学ぶ。

その後立体的なオブジェクトを制作し独自のスタイルを確立させる。

埴輪を想起させるようなブロンズで作られた数々の作品は放浪館の敷地内、いたるところに設置されている。

ジョイ・ブラウン 公式サイト  https://www.joybrownstudio.com/

ジョイ・ブラウン
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ジャウメ・プレンサ Jaume Plensa

1955 年、スペイン・バルセロナ生まれ。

鉄やブロンズ、ガラスなどの素材 に哲学的なメッセージを込めた作品は、造形性の高さとコン セプトの深さを高く評価される世界的なアーティスト。1999 年には、舞台美術 界のアカデミー賞とも言われるプラハのカドリエンナーレでゴ ールドメダルを受賞。虎ノ門ヒルズに10mの像が設置されるなど、世界各地のパブリックスペースに作品が設置されている。

​ジャウメ・プレンサ 公式サイト https://jaumeplensa.com/

ジャウメ・プレンサ

石田 尚志  Ishida Takashi

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1972年 東京都生まれ。
1990年より本格的な絵画制作、92年頃より映像制作を始める。以降、愛知芸術文化センターオリジナル映像作品《フーガの技法》(2001)*当館所有、横浜美術館での滞在制作作品《海の壁-生成する庭》(2007)等で注目を集める。2007年に五島記念文化賞美術新人賞受賞。多摩美術大学准教授

​多摩美術大学 教員紹介ページ

http://www.tamabi.ac.jp/yuga/teachers/ishida/index.html

石田尚志
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大宮 エリー  Omiya Ellie

作家/脚本家/画家/映画監督/演出家/CMディレクター/CMプランナー
1975年大阪生まれ。広告代理店勤務を経て、2006年に独立。映画「海でのはなし。」で映画監督デビュー。
主な著書に『生きるコント』『生きるコント2』『思いを伝えるということ』(文春文庫)、『グミとさちこさん』(絵・荒井良二/講談社)、『物語の生ま れる場所』(廣済堂出版)、『猫のマルモ』(小学館)、『なんとか生きてますッ』『なんとか生きてますッ2』、心の洗濯ができる写真集『見えないものが教えてくれたこと』(毎日新聞出版)、画集『EMOTIONAL JOURNEY』(FOIL)、など。

​大宮エリー 公式サイト http://ellie-office.com/

大宮エリー
ミロコマチコ
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ミロコマチコ  mirocomachiko

1981年、大阪府生まれ。画家・絵本作家。いきものの姿を伸びやかに描き、国内外で個展を開催。絵本『オオカミがとぶひ』(イースト・プレス)で第18回日本絵本賞大賞を受賞。『てつぞうはね』(ブロンズ新社)で第45回講談社出版文化賞絵本賞、『ぼくのふとんは うみでできている』(あかね書房)で第63回小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。2015年、『オレときいろ』(WAVE出版)でブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ(BIB)金のりんご賞、2017年、『けもののにおいがしてきたぞ』(岩崎書店)で金牌を受賞。

ミロコマチコ 公式サイト http://www.mirocomachiko.com/

伊東孝志
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伊東孝志  Ito Takashi

イラストレーター・グラフィックデザイナー&手ぬぐい絵師

奄美・沖縄の無人島シーカヤック放浪とサバニ海旅を愛する奄美大島生まれ。ヤドカリを人生の師と仰ぎ、筆先に北斎を見つめ水彩の楽描を糧として、東京・奄美・沖縄を拠点にアウトドアライフな古今東西南北の日々を漂流する。


●伊東孝志ブログ「道草楽描/みちくさらくがき」
 http://michikusa-rakugaki.blogspot.com/ 

籔内佐斗司
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籔内佐斗司  Yabuuchi Satoshi

1953年 大阪生まれ、古文化財の保存と修復の経験に基づく確かな技術を駆使した木彫作品を通じて、日本人の心象風景や東洋的自然観を暖かく穏やかな造形で表現している。そして滑稽さと諧謔に満ちた奇想天外な作品世界は観る人を魅了してやまない。平城遷都1300年記念事業マスコットせんとくん」を制作、せんとくんのお父さんとして世間に広く認知されるようになる。


●籔内佐斗司 公式サイト

http://uwamuki.com/

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